誰もが口ずさむことのできるキャッチコピー
ご存知、小学館から出版されている
「小学一年生」という雑誌のCMで流れる
サウンドロゴである
この作品は1980年代に電通の杉山恒太郎さんが
つくった、30年以上経った今も生き続けるサウンドロゴ
僅か10文字程度のコピーに「小学一年生」というものが
見事に詰まっている
たしか、その当時のCMではこれから小学生になる子どもたちが
カメラの前で自己紹介するのだが友だち同士の掛け合いや、
一言がとても愛嬌があり、可愛らしい
そして、子どもたちのやりとりにほっこりした瞬間、
「ピッカピカの一年生♪」と流れる
このタイミングとメロディが秀逸だった
小学一年生とはそれまで親の手から離れたことのなかった
子どもが大きなランドセルを背負い
一つ、大人の階段を上る節目のタイミング
「ピッカピカ」は言い換えれば、新品とか、まっさらとか、
まだ、何にも染まっていない様子だろう
仮に「新品の1年生♪」とか「まっさらの1年生♪」では、
何か具体的な「物」だけが意識されてしまう
もちろん、これから6年間でボロボロになっていく
ランドセルや教科書などの「物」も今は新品なのだけど
物だけじゃない、友達や環境と言った
新しい世界や成長をも含ませたコピーこそが
見るものを引き付けたし、長く愛されているのだろう
そして、先日、我が家の長女も
ついにその時を迎えたのである
いよいよ、小学生のころ口ずさんでいた
メロディを、娘の前で披露するときが来た!
「ピッカピカの1年生!!」
娘は少し照れていた様子だが、
私に続いて「ピッカピカの1年生♪」と歌っていた
今もなお、流れるそのCMは少々趣が変わってはいたが
そのメロディは当時のまま
早く、勉強したい!宿題したい!友だちつくりたい!
と好奇心でいっぱいの娘の瞳は
ほんとにピッカピカで輝いていた